〜駒園ヴィンヤード〜in塩山〜 前編
まさかのスタート!テイスティングから始まるワイナリー訪問!
ワイナリー訪問は通常、畑や醸造設備を見てからテイスティングという順番で実施されるのがポピュラー。それがこの日は違ったんです。
ワイナリーに到着すると、「英語できる人~!!!」と挙手をしながら、駒園ヴィンヤード責任者・近藤修通(のぶゆき)さんが登場。
あれ? どうしたんですか??
事情を聞くと、海外の方がワイナリーに来ていて、英語でコミュニケーションができずに困っているとのこと。幸い英語ができるVINETREE MAGAZINEの執筆者の一人としてライター・岩瀬大二さんが同行していたので、通訳をしてもらうということで一安心!
と、そのままの流れで、私もテイスティングに。まさかの展開ですが、カナダから駒園ヴィンヤードに遊びに来ていたカナダ人2名のトラベラーとともにテイスティングがスタート。
「いろんなセールストークから始まるよりはいいでしょ?」と悪戯っ子のように笑う近藤さん。確かに先入観無しで臨むテイスティングも楽しそう。ということでこのコーナー初、テイスティングからはじまるワイナリー訪問です!
自然、土地に寄り添ったワイン
最初は戸惑っていましたが、ずらりと並ぶワインボトルを前にしたら、もう笑顔が止まりません。
まずは私が以前から気に入っているTaoシリーズの「紅茜」。
こちらはボルドーブレンドをイメージした味わい深いフルボディタイプのワイン。カバーできる食の幅も広いと感じます。Taoとは道教、すなわちタオイズムの「道(Tao)」に由来していると近藤さんはいいます。
というのも、駒園ヴィンヤードでは、「天地自然の理に寄り添う」という道教の教えにあるように、自然やその土地に生息する微生物を尊重し、テクニカルな手法はできるだけ行わないワインづくりをしていて、それをシリーズ名にしたのです。
続いて、同じくTaoシリーズの「桜花」。
初めてこのワインを味わった時は本当に驚きました。ボトルの外からは全く想像できない桜の花弁を思わせるピンク色。口に含むと、軽やかで清々しい甘さと香りが際立ちます。そしてこの桜色のワイン、ぶどう品種は甲州。私のイメージでは甲州からこんなにきれいな桜色のワインが造られているなんて驚き!
グラスに注がれた時に喜んでもらいたいという、近藤さんの嬉しいサプライズワイン。きっとお花見にもピッタリですね。
他にもテイスティングではさまざまなワインを堪能しましたが、特に印象に残ったのは「MukuBlanc2018」です。
甲州とソーヴィニヨン・ブランからつくられるこのワインは、その年に収穫されたぶどうの品質により、毎年少しずつ2つの品種のバランスが異なります。可愛らしい名前は、まだまだ伸び代のあるこのワインを表現しているんですって。
若々しく、森林を思わせる香りと味わいが心地よい、駒園ヴィンヤードのワインが持つ独特のみずみずしさを、十二分に発揮するワインでした。
さあ、ワインを堪能した後はぶどう畑へ。中編へ続きます。
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ワイナリー名:駒園ヴィンヤード
電話:0553-33-3058
会社営業時間:10:00~16:00
ショップ定休日:土日祝日
見学:ワイナリーへお問い合わせください。
HP:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/specialty/n_6987.html
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【りょーこ プロフィール】
Vinetree株式会社 メディア担当
1990年生まれ・千葉県出身。食べ物、お酒をこよなく愛する。最初は海外のデイリーワインから始まり、まもなく日本ワインのとりこに。家飲みでは飽き足らず飲み歩く日々。最初から最後までハッピーな気分で飲みきれるワイン、悲しいことがあった時に付き合ってくれるワインたちが大好きです!